爆笑必至『ものぐさトミー』

私は小学校な読み聞かせではなるべく面白くて笑える本を選ぶようにしています。

その中で、どのクラスで読んでも必ず笑ってもらえるのが
ペーン・デュポワ文・絵 松岡享子訳『ものぐさトミー』(岩波書店)です。

電気じかけの家に住むトミー・ナマケンボは毎朝、
自分の身支度も食事もすべて機械にやってもらっている、ひどい怠け者。
その彼の家がある日、大嵐に見舞われて停電し、機械が止まりました。
1週間後、動き出した電気じかけの家で、トミーはどうなってしまうのでしょうか、

というお話です。

この本は、前半の電気じかけの家を説明する文の描写が細かく、
絵を見て、実際にその様子を想像するのが、こどもたちにとって、とても面白いようです。
朝、トミーが寝ているベットが斜めに傾いて、何もしなくても勝手にお風呂に入り、
着替え、食事まで、自分で何もしなくても済んでしまうという家の様子は、
話を聞きながら想像するだけでもわくわくしてきます。
ペーン・デュポワさんの絵がリアルで文章の間にうまく収まっているのと、
文を上手に翻訳した松岡享子さんの妙だと思います。

お話の後半では、停電したあと、電気じかけの家のせいでトミーがひどい目に合うのですが、
その様子はとてもおかしいです。
毎日同じ動きを繰り返すはずの機械が故障するとこういう目に合うんだなとか、高学年になれば深読みをすることもできるのがまた面白いところです。

ひどい目に合う途中で機械がいったん止まるのを、機械が手加減したかのように思わせてその後何事もなかったように動き続ける、という描写も秀逸です。

前半は、想像しながら真剣に聞いているのか、シーンとしていても、
後半は大爆笑、ということもよくあります。

後半部分で、かけ算がわかっているほうがおもしろいと思われる場面もあります。
なので、私はまだこの本を1年生の教室で読んだことがありません。
でも、この本は、息子が幼稚園の先生に読んでもらったことがあるそうで、
その時でも十分に面白かったそうです。
ある程度読み聞かせになれた子たちなら、幼稚園年長くらいで読み聞かせしても大丈夫かもしれません。

最後に、この本は、1966年にアメリカで出版された本です。
50年前の人が電気じかけの家、なんてものを考えていたということ自体がとても面白いと思います。

大人が自分で読んでもおもしろいこの本ですが、
こどもたちを笑わせてみたいという方は
ぜひ読み聞かせに選んでみてください。

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